2002年度バラエティープランナー大賞④


自由部門番組企画書



      タイトル
似人達の晩餐会(仮題)



<企画意図>

芸能人に似ている人の顔というのはどうしても見てみたくなります。
似ている人がテレビに出る前は「どれだけ似ているかな?」とワクワクし、出た後は「似てる、似てる!」、「なんだ、似てねーよ(怒)」、等感銘を受けます。
「どうせ次は似てねーよ」と思っていても、「さー、優香に似てる娘が出ますよー」と言われたら、ついつい顔を見たくなるのが人間の心理です。
それが複数となれば、全員の顔を見たくなることでしょう。

又、似てる人と、その本人であるタレントとの会話は、画的に奇妙でどこかおかしく、タレントの方が照れてしまって素を出したりと、なかなか面白いこと間違いありません。

そこで、某タレントとそのタレントに似ている人々が晩餐会をする番組を考案しました。



<番組概要>

 ・放送時間    深夜レギュラー30分枠
          オールスタジオ構成

 ・視聴対象      ヤング

 ・番組種別    視聴者参加型バラエティー

 ・出演者案    MC案:くりぃむしちゅー
          毎回変わるゲストタレント1人(or1組)



<企画内容>

これは、毎回変わるゲストと、そのゲストに似た一般人数人が晩餐会を楽しむ番組です。

大まかな流れは以下の通りです。

 ①タキシードの格好をした司会者くりーむしちゅーが今回のゲストを紹介します。

 ②ゲストは大きな晩餐会用のテーブルの中央に座ります。

 ③司会者がゲストに似ている招待客を名前と簡単なプロフィール(所、年令、職業)で紹介します。
 招待客は1人ずつ名前が呼ばれるごとにスタジオに登場して、プロフィールの発表と共に晩餐会用のテーブルに座っていきます。

※招待客は、自薦か他薦で番組に応募した中から選んだゲストに似た一般人(10人ぐらい)です。
 ゲストに似ていれば異性をとり入れるのも面白いと思います。

 ④皆さんが席に着いたらいよいよ晩餐会の始まりです。
 ワインの乾杯で始まり、司会者がゲストと招待客をフレンドリーな雰囲気に保ちつつ、トークは進んでいくことでしょう。
 盛り上がってくれば、ゲストのモノマネをし出す人、ゲストにダメ出しする人、ゲストと話し込む人等様々な面が見れることでしょう。
 全くゲストのことを知らない人とのトークも味が出ると思います。

 ただ、招待客にもそれなりにがんばってもらわないと番組が盛り上がらないですから、晩餐会の最後にゲストが最も親近感を感じた人に賞金を送るという設定にします。

以上が「似人達の晩餐会」の内容です。


複数の芸能人に似た人々の出演と、素人と芸能人のトークがマッチした番組であり、更に顔が似ているという親近感からポロッと出てしまう芸能人の素の表情は必見です!!


《今思ふこと……》

 後日、放送作家の見習いをしていた友人に当企画を見せた所、

 「これは、すさまじくAD泣かせの企画だよぉ」

 とのこと……。
 番組が盛り上がるためには、一般人の顔がタレントにかなり似ていなければならない→似人を複数集めなければならない(しかもレギュラーなら毎週だっ!)→人探しはADの仕事
 しかもトークが主体だから、ある程度空気が読める面白い素人だったり、超個性的な天然キャラだったりを見つけなければならない。

 確かに、この企画をディレクターに見せて、

「じゃあ、ホンコンさんのクリソツ10人宜しく( ̄ー ̄#)」

なんて仕事をフラれたら……かなわんっ!!